Colomode Farm のこと
2年目に入った畑しごと うまくいかないこともある
4月下旬から畑しごとは始まるが、標高1000mの畑は春とは言えない、とても寒い。
陽差しがないと、1時間いるのも辛い。手足が寒さで悴む。
4月中旬を過ぎる頃、地主さん経由で機械で畑を耕してくれる。
その前に、地主さんにご挨拶をするとのことで、畑を折半して使用しているFさんと一緒に出向く。
Fさんは近所の方ともあってとても仲良くしてくれている、優しいおじさん。
地主さんとは軽くご挨拶をしただけ、その後一度もお会いしておりませんので、本当に年1回の挨拶。
さて、耕してくれる前に、知人から「ミネラルを畑に入れ込むとよい」と聞いたので、
諏訪湖周辺は桜が咲く日、「養土藻」という肥料が売っている伊那の「かんてんぱぱ」まで軽トラックを走らせた。
どれぐらい欲しいのかと問われ、畑の大きさを伝えると
「1台分じゃ足りないなぁ。毎年、入れるといいよ。」とアドバイスをいただき、
とりあえずブルドーザーで一杯荷台に載せてもらう。
軽トラがゆらっと動く、「ドッス」という音とともに。
さて、畑に戻り、満遍なく畑に撒く作業。美味しい野菜ができますように・・・。



そして、次にどんな野菜を育てていくかを考えて、
簡単にエクセルで畑の図を書き、どこにどの野菜を植えるかを考える。
その際、連作障害やコンパニオンプランツのことも勉強して。
翌年のことも考えると頭が悩やむ。
色々植えたいものが決まり、種や苗を買い揃えるため、色々と苗屋を回わる。
しかし、まだ畝も作ってないし、寒いので作付けできないので、買った苗たちは一旦車山で育てる。



畑が耕されたと連絡が入った、4月下旬。GWで宿が忙しくなる数日前。
さぁ!今日から畝作り!畑の図を見ながら畝作り。
この作業が本当に大変。
昨年は畝間隔が狭かったので広く取ったり、アレルギー反応を抑えるため雑草シートを敷くことも考えた。
耕された部分が狭かったので、今年から導入した耕運機「こまめパンチ」を始動。同時に土作りの作業もする。
GWが終わり、また畑に戻って残りの畝作りと作付けを始めていく。
ここで気をつけなければいけないことが、まだ霜が降りるかもしれないという事。標高1000Mの畑の春はとても遅い。
早くてもいけないので、天気予報を小まめに観察。



5月下旬になれば、畑は3分の2ほど作付け完了。
6月に入ると苗がだんだん大きくなってくる。
ズッキーニもうまく花が咲いてくれて、ホッとする。
お水はほとんどやらないけど、暑い日が続く時はお水が必要な野菜には、
沢のお水をタンクで汲み、せっせと畑まで運んでジョウロであげていく。
7月に入ると野菜が収穫できるので、2日に1回をめどに畑に行く。
同時に宿の忙しい季節到来。
育てた野菜が多くなった分、チェックアウト後、チェックイン前、朝食後など
様々なタイミングを駆使しながら収穫に出かけることになった。
流石に夏は暑い。ファン付きベストも導入して熱中症にならないように気をつけた。
8月の忙しいお盆が過ぎると、秋の野菜の作付けが始まり、夏野菜の後の土に肥料や堆肥を入れながら土づくり、
そして秋野菜を植え付ける。
なすは、秋に入る前に剪定するので、急がねば!と思って昨年より早く剪定したつもりだったけど、
寒くなるのが早いので本の通りにやっているとダメだった。上手くいきません。



今年はカメムシやてんとう虫との戦い。
トマトは虫にやられることが多く、悲しいことに、実っても「ぽとぽと」と落ちてしまう。
昨年はうまくできた野菜でも今年はうまくいかないのはよくあることらしい。









10月中旬〜さつまいもや菊芋、ヤーコンの収穫。
ネギも太く丈夫な物が出来た。そして、冬を越す、玉ねぎやニンニクを植え付ける。
今年はできるかどうか分からないけど、空豆を植えてみた。
さて、11月に入るとグッと寒くなって畑も終了。
久しぶりに畑に行くと鹿が荒らした跡が。冬は畑しごとはありませんが、冬を越す野菜がどうなっているか見に行く程度。





宿のしごと、畑のしごと、庭のしごと、薪のしごと・・・色々と忙しい一年。
また来年。
